栄養局
栄養局長からのご挨拶
この度、令和5年度4月1日付けで高知医療センター栄養局長を拝命いたしました十萬敬子と申します。就任にあたりご挨拶させていただきます。
高知医療センター栄養局では、開院以来、県民・市民の健康づくりのために、患者さんに喜ばれる食事提供とチーム医療による栄養サポートなど、栄養ケアサービスの実践を栄養局理念とし、各入院フロアに専属の管理栄養士を配置し“顔の見える管理栄養士”として、医師、看護師、薬剤師等と連携をしてチーム医療を実践してきました。
栄養療法は全ての病気の基盤となるため、当院の管理栄養士は様々な病態と治療、それに伴う病状や臨床データを日々モニタリングし、直接患者さんのベットサイドに出向き、食欲や食事量を把握するとともに、専門的な視点で分析、評価をして適切な栄養介入を行っています。さらに、入院前の患者支援センターにおいて、栄養評価と栄養サポート、栄養相談を行い、退院後も外来において食事と栄養に関するサポートを継続し、患者さんの病気回復、健康維持に繋がるよう努めています。
チーム医療においては、NST(栄養サポートチーム)をはじめ、緩和ケアや摂食嚥下、褥瘡対策チーム等に参加し、他職種と連携して栄養管理を行っています。
昨今、医療における栄養管理への注目はさらに高まり、令和2年診療報酬改定では、早期栄養介入管理加算が新設され、さらに令和4年には周術期栄養管理実施加算が新設となりました。いずれも管理栄養士の病棟配置が求められているとともに、質の高い栄養管理も責務であると感じています。
このような環境において、当局では自己研鑽として学会発表や論文、専門認定の取得、研修会の参加等にも積極的に取り組んでいます。
これからも栄養局の理念をもとに、患者さんに寄り添った栄養管理に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
栄養局長 十萬 敬子