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5年生存率

 2007年から2016年までの「院内がん登録」に集積された10,266症例(2007年-2011年:4,447件、2012-2016年:5819件)のデータを用いて5年生存率を算出しました。なお、下記の条件を基に生存率を算出しておりますのでご参照ください。

  • 2007年症例から2011年症例までの病期分類は、UICC第6版を用いて行いました。
  • 2012年症例から2016年症例までの病期分類は、UICC第7版を用いて行いました。
  • 起点日は、当院診断の場合はがんと診断した検査を施行した日、他院診断の場合は当院初診日としました。
  • 予後調査は、当院で構築した方法(診療情報管理学会2012で発表)を用いて行い、予後判明率は全体で99.4%でした。
  • 「院内がん登録」対象症例は以下の通りです。
      *当院でがんと診断された症例(治療の有無は問わず)
      *他院にてがんと診断され当院にて初回治療施行された症例
  • 以下の症例は、「院内がん登録」へのデータ登録がされていないため、今回の検討には含まれていません。
      *セカンドオピニオン目的での受診
      *画像診断目的での受診
      *再発症例
  • 生存率の算出方法は、昨年度と同じく実測生存率⁾¹ で算出しました。こちらの算出方法は、がんによる死亡だけでなく、他の病気や不慮の事故等による死亡も含めた値です。そのため、がんだけによる(特異的)生存率 (cancer specific survival)に比べ値が低下します。
  • 当院の生存率算出には、年齢等を加味した相対生存率⁾² ではなく、実測生存率⁾¹ を採用しているため、他院データと比較する際は年齢構成等に差があることにご留意ください。
    ※実測生存率⁾¹ は当院のがん治療成績を示すものではありません。それぞれのがんの最新の治療成績・詳細については、各診療科のページ内に記載されているデータを参照下さい。
用語説明
  1. 実測生存率
     実際に診療した患者さんの生存割合で、死因に関係なくすべての死亡を計算に含めた生存率です。
  2. 相対生存率
     がん以外の死因による死亡などの影響を取り除くために、患者さんの実測生存率を、患者さんと同じ性・年齢構成の一般の方における期待生存率で割ることによって算出する生存率です。

令和5年8月1日
がんセンター長 西岡明人